音の始源を求めて

■音の始源を求めて5:小島努の仕事〜万博以後の電子音楽



待望の第5集は、70年以降のNHK電子音楽スタジオの
技術者であった小島努の頃に製作された音源をまとめたもの。


岡坂慶紀 雲のむこうに
湯浅譲二 マイ・ブルー・スカイ
近藤譲 ネヴァー・リターン
甲斐説宗 テープのための音楽
坪能克裕 鎮魂歌
下山一ニ三 風紋 IVa


現在でもその音色/手法/発想において、完全に通用するものであり、
全く古臭さを感じさせない。特にパルス、クリックの1、2、ノイズ、
ミュージックコンクレートの3は本当に、すごい。
4の生楽器(アフリカの管楽器)を加工する発想/加工音、プリペアド
ピアノ(消しゴム、プラスチック、木を使用)やワイングラス、
フレクサトーン、銅鑼などの音を変調/加工し、グリッサンドする
ホワイトノイズを加えて展開する5、創作打楽器(ドラム缶を半分に
切って、中に響かせるように鉄パイプを溶接したもの:バンボンと
名付けられた)のライブ演奏と、津軽三味線と声(読経)を加工した
テープ音楽をミックスした6。どれも過激で、遊び心と知的さがあり、
アナログ電子音楽での限界まで、理想を求めたことが伝わる全6曲。


以下の1-4も再入荷しています。
■音の始源を求めて:塩谷宏の仕事
■音の始源を求めて 2:佐藤茂の仕事
■音の始源を求めて 3:佐藤茂の仕事〜放送センター移転と大阪万博の頃
■音の始源を求めて 4:佐藤茂の仕事〜制作の多様化とコンピュータ・ミュージック