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■ジャド・フェア＆テニスコーツ / エンジョイ・ユア・ライフ（スウィート・ドリームス・プレス）CD
こんなにも緩い作品を…って最近は「にかさや」や「ときのうた」やそのほかマジキック作品でも
いっつも思わされていましたが、ここまでとは… 本当にギリギリのところで聴かせる二人のライブ
のような、曲と曲の間で笑い声が聴こえて来そうな(実際に曲途中で笑い声が入ってますが…)、
絶妙な緊張と緩和というか…すごい作品です…
こんなのテニスコーツのライブでしか感じなかったことでしたが、ジャドさんが加わっても全く
ブレることなく、むしろそれが、さらに強力になった感じです。それは曲の構成やメロディ、
歌詞、音(ギターとかの)によるものでもありますが、何より声、なんじゃないかと思いました。
さやさんの声とジャドさんの声(植野さんの声と、近いものもあります)による、ノスタルジックで
少しだけ感傷的で、子供のような無垢さと愛らしさがあるその声からくる力が、そんな二人の声が
絡むことで、かなりパワーアップしていると思います。
こんなギリギリな作品、聴いたことないと思います。
ジャドさんもテニスコーツの二人も、孤高ゆえの力強さと切なさとユニークさとユーモアの溢れる
美しくスカスカな音楽をずっと長いことやって来たから、こんなに気も息も意気も合った内容に
なったのかなあと思うと、嬉しくなります。
録音前にさやさんが、ツアーもそうだけど、録音って全然想像つかないしどうなるんだろう…と
言っていたことを思い出しますが…お互い今までやってきたことを思えば、出会うべくして出会っ
たのかなあと。そう思ったりしました。
素晴らしいアルバムです。
全曲変だし、全曲いい曲です！
いろんな気持ちが詰まってる。
大城君(大城真)の録音もジャケのジャドさんの絵も中の切り絵も最高です！
