■さや、植野隆司、梅田哲也、高橋幾郎 / モエレ (majikick) CD


ジャケがすんごいことになってます。ここまで異常に凝ったのは他にないでしょう。
内容は去年12月にモエレ沼公園のガラスのピラミッドの中で演奏したものなのですが、
約半日そこに居てずっと聴いていたのですが、もちろんCDには断片だけで、3トラックに
分かれていますが、この断片だけでも4人が反応しあっていく様子が、ストーリーが
十分感じられます。


4人の呼吸の合っている様子や、音と音の隙間を伸縮させながら時間が進んで行くような、
あの場にいるような感覚で、臨場感溢れ、遠近感ある音の配置も計算かと思ってしまうような
偶然の魔法が生まれてて、その中ですこしづつ重なっていく音に…徐々に引き込まれます。


でもあのときはまさか本当に出るとは思いもしませんでした。
こう、出来上がった物を見ると感慨深いです。
「あのとき曲が出来た」って言って感動していたさやさんを思い出します。
これこそドキュメントとしてちゃんと撮って映像で出せたらすごい良かっただろうなー。
いろいろあったなー本当に。
最初から最後まで楽しかった。


さや:キーボード
植野隆司:サックス、ギター、グラスハープ
梅田哲也:回転スピーカーとフィードバック音
高橋幾郎:グラスハープ、オシレーター、パーカッション

■TAKASHI UENO / SUI-GIN (ROOM 40) CD


12弦ギターの音をリングモジュレーターで変調して、金属的な液体がこぼれ落ちて、
流れていくような、そんな音色で繰り返される全9曲。癖になります。
デレクベイリーでもジョンフェイヒーでもエレクトロニカでもなくて、
他に無いと思う、こんなの。

■相馬大、植野隆司 / NEW GLASS DUB (COMMUNE DISC) DVD


ものすごく奇妙な、意味不明で、ユーモアたっぷりな映像で、でも出てくる音にはぐっと来る。
そんな作品です。
グラスハープの音にディレイかけたりしてダブ処理。
さらに映像、動きにもダブ処理?を施してへんてこにエディット。
その題材も植野さんのグラスハープの他ギターやピアノ弦やおもちゃサックスだったり、
鳥カゴにマイク入れて、そのカゴの中で鳥が飛び回る音(と映像)にダブ処理したBirdcage Dubとか、
寝起きでテンション高いさやさんに歌わせて、その声(と映像)にダブ処理したSaya Dubとかも…
いろいろあったりします。
全編おもしろい。