二日目 ピアノしかない札幌市教育文化会館のリハーサル室。
工藤礼子+工藤冬里、ビルウェルズ、澁谷浩次の3組で。


ピアノだけあるスペースで、PAと照明を持ち込んで演奏。
(貸してくれた小磯さん、室野井さん、ありがとうございます!)
PAは前日の打ち上げで急遽、幾郎さんにお願いしてやってもらう。
照明は9/7に舞踏公演を同じ教育文化会館(練習室)で行っていた、
室野井さんがやってくれることに。
このお二人にPAと照明をやって頂けてもらえたのが、
この日の成功に繋がったと思う。
(本当にありがとうございます!)
リハから本番まで終止、的確かつ迅速な作業とともに、
場の空気に重みを持たせる、丁度良い緊張感を作っていただいた。


アップライトピアノが壁に固定されているため、演奏者は、
お客さんに背を向けて演奏しなければならず、それもまた
効果的に演奏者の緊張感が会場内に伝わってきていたと思う。


澁谷さんは、yumboの曲を弾き語りで。声の良さと曲の良さが
しっかり伝わってきました。2年前と違い、時間の都合により
味わい深いMCが少なめだったのが残念でした。


ビルさんは、冬里さんの決してまともには演奏しない
トリッキーなピアニカとのデュオで心地よいアンバランス
さを出し、その後礼子さんの歌を交えての演奏を。
ビルさんの曲が暖かい感じの哀愁がたっぷりなので、
礼子さんも自分のソロの時とは異なる雰囲気を聴かせて
くれるのがとても嬉しい。


礼子さんの歌と冬里さんのピアノによる演奏は、
全体で約30分くらいの演奏だったものの、濃密すぎて、
会場全体が二人から目が離せなくなるほど緊張感のある
演奏を聴かせてくれる。


1曲目の「螢」では、冬里さんはギターを弾き、礼子さん
は自らのピアノと歌を。二人の演奏は同じ曲を演奏している
とは思えぬほど、異なるラインを展開する。全く合っていなく、
ずれたまま進みつつも、それがデタラメで間違った演奏をして
いるとは思えない息の合った絶妙なハーモニーを聴かせ、
いきなり会場を圧倒させる。その後ギターからピアノに変えて、
再び同じ曲「螢」を演奏する。息を殺したくなるほどの
圧倒的な詩とその声、そしてまた、ずれているようで絶妙に
重なるピアノ。演奏後は拍手さえも忘れた。
そのままのテンションのまま、同様に歌い辛そうな演奏のピアノ
が続く。トリッキーなフレーズの、隙間の多いものから、
少しずつ隙間を完全に埋める程の早弾きなミニマル的展開する
冬里さんのピアノに、ずれているようでずれていない、歌が
入ってゆく。この二人にしか出来ないような演奏で、既成概念が
崩壊されていくのを見せつけられ、不安感と快感を同時に覚える。
すさまじい演奏とはまさにこのことだと思う。
この、壊れているようでいて壊れていない絶妙な演奏を流れる
ように展開すると思いきや、いきなり難解さは薄いシンプルな
名曲「彼岸花」をやる。。イントロでもう泣きそうに感動。
あまりにも持ってきかたが上手すぎで。。その後大好きな
さるすべり」も演奏され、終了。。そのまま立ち去りたい
ほどに一人になって余韻に包まれたい気持ちをふりはらい、
時計を見たら、まだ少し時間があったので、もう1曲依頼。
ビルさんにやってもらおうということになり、ラストは再び
ビルさんのピアノと冬里さんのピアニカ(受付にいた僕の
目の前の客席に座って吹く…)と礼子さんの歌で、リラックス
して終了。


ビルさんの最後の一音と同時に電気をつけようと
いう工藤さんの言う通り電気をつけ、蛍光灯の明かりが全開
になり、一気に現実に戻る。終了の挨拶をしたほうがいいと
言われたので、嫌だったけどその通りだと思ったので、一言
挨拶をして、片づけに。僕は物販を。
その間お客さんを含め、いろんな方に片づけを手伝ってもらい、
本当に助けられました。ありがとうございました!


幾郎さん、室野井さん、尾崎さん、橋本君、小磯さん、
後藤君、あすかさん、菅原さん、まことさん、中西さん、
まー君、佐々木さん、神田君、ゆうこさん、、、
ありがとうございました。
来てくれたみなさん、本当にありがとうございました。
あと、きんきんの写真、とても喜んでくれてました!
ありがとう。
嬉しい感想をくれた皆さん、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。


本当に様々なかたのお陰でがんばれました。
これからもがんばります。よろしくお願いします。


何度もしつこいですが、心から、ありがとうございます。