テニスコーツとセカイ ・- ・ Tenniscoats & Secai

majikickからのリリースでも知られる、NSDとDASMANの二人による
セカイとのセッションをもとに、作っていったアルバム。
とてもセッションから作りあげていったとは思えない、完成度にビビります。
一聴しても、とてもセッションから作ったわけないと思ってしまいます。
でも先日NSDの並木さんに直接会ったときに制作現場の様子を少し伺いました。
その話と、これをしっかり聴いて改めて思うことは、さやさんはほんとに天才だと…
そのとき話をしながら二人で改めて唸りました。


皆で鳴らしているセッションの音一つ一つを聴いて、いる音と、いらない音を、
その場で選び指示、さらにさやさん自身で後から加えつつしていく中で、いったい、
どんなものが出来るのか想像出来ないままにセッションを楽しみながらも作っていき、
出来上がったものを聴いてその完成度の高さに演奏していた並木さん本人が感動したという…


セッションという自由な空間から起こして作り上げたものとは思えない、隅から隅までの音のバランス、
レイヤー、立体感ある配置具合、曲の展開などは4人の呼吸の相性の良さもありますが、
アレンジはほぼその場で、さやさんの頭の中で少しずつ出来上がっていったもので、
セッションをもとに、全員で曲にしてから改めて演奏したわけではないんです。
ほとんどさやさんの頭の中で完成していったものを後で編集していったという…
もちろん、ガチガチの楽譜起こしのアレンジみたいなわけではなく、セッションで作った空気感や、
様々な、その時々の音色のぶれ、それぞれの音に合わせていく息づかいを感じられる演奏がしっかりと
残っているから、本当に素晴らしいんです。
そして何より、全ての曲が際立ったメロディの名曲だと、思います。これだけでも本当に素晴らしいのに。


セカイのふたりは、サンプラー等の機材を使ってのビートや様々な音を重ね、時折つんのめるような、
不安定さもありつつ、しっかりとした強さのある音を聴かせ、そこにテニスのふたりの生演奏、歌を加えて、
データ交換とかではなく、あくまで皆でスタジオでのセッションで作っていった生々しさを残して、
しっかりと、この四人が揃って演奏して初めて出来上がった音になっている、名盤です。
ぜひ聴いてみてください。


その他入荷、たくさん、いろいろあります!
今日はこれだけで…
また時間あるときに書きます!
全部一人だから大変です!
また明日もがんばります。



追伸:NSD並木さん
先日はありがとうございました。
突然現れたときは本当にびっくりしました。
いろいろ音楽のこと、たくさん話せて嬉しかったです。
とても楽しい時間でした。ほんとうに。
きっといつか必ず4人のライブを見たいです。
札幌にも呼びたい気持ちです!
またぜひ会っていろいろ話したいです。
セカイのCD、あの後2回くらい聴きました。
ぜひ店にも置きたいです。
後日こちらから連絡致します。


なんて見てるかどうかわからないメールみたいなものをここに書いても
しょうがないことはわかっているのですが…
今回このアルバムの感想がやたら長く熱くなったのはやっぱり並木さんと
いろいろ話したことが大きいので、書きました。勝手な思いをいろいろと。